最近、減量治療薬に対する関心が高まっており、特に新しい選択肢が市場に出てきています。
リベルサスはNovo Nordisk社が製造する比較的新しい薬です。グルカゴン様ペプチド-1（GLP-1）受容体作動薬であるセマグルチドを含有し、1日1回経口錠として服用します。
セマグルチドは、週1回注射薬のオゼンピックと同じ有効成分です。
リベルサスは、2型糖尿病患者の血糖値管理薬としてFDAに承認されています。高血糖の管理以外の利点もある効果的な治療法と考えられています。
例えば、低血糖（低血糖症）のリスクが低く、体重減少を促進する可能性があります。体重減少作用があるため、肥満症や過体重の人は、体重減少薬としてのリベルサスに興味を持たれているでしょう。
リベルサスの体重減少効果、作用、服用可能な人の詳細については、続きをお読みください。
リベルサスは体重が減りますか？
リベルサスは米国ではまだ体重減少のみを目的として承認されていませんが、2型糖尿病で肥満または過体重の人にとっては魅力的な選択肢になる可能性があります。
初期の臨床試験では、リベルサスは副作用として食欲減退を引き起こし、体重減少につながる可能性があることが示されました。
体重減少を目的としたリベルサスの臨床試験
6ヵ月間の試験において、プラセボ、リベルサス7mg、リベルサス14mgを服用した参加者の開始時の体重は194～196ポンド程度でした。
低用量のリベルサスを摂取した参加者は平均約5ポンド、高用量のリベルサスを摂取した参加者は平均約9ポンド体重が減少しました。対照的に、プラセボ群では約2キロの減量でした。
肥満症患者におけるセマグルチド治療効果（STEP）試験は、リベルサスの有効成分が肥満にどのように影響するかを評価するために実施されました。
肥満度が27kg/m2以上の人が試験に組み入れられました。最初の4試験（STEP1-4）では、過体重または肥満の成人にセマグルチド2.4mgを週1回投与しました。
68週間の試験の結果、参加者は平均15％から17％の体重減少を経験し、2型糖尿病患者も体重が約10％減少しました。
肥満の特効薬ではない
リベルサスの減量効果は個人差があります。
リベルサスは減量に有効であることが示されていますが、この薬は健康的な食事と運動計画と一緒に服用することが推奨されています。
現在のエビデンスに基づくと、体重減少の結果が出始めるまでには約6ヶ月かかる可能性があります。
STEP試験では、セマグルチドの減量効果が最大となるには1年以上かかる可能性が示唆されています。注意すべき点として、STEP試験では、ライベルサスとは異なる用量の注射用セマグルチドの使用が研究されていることです。経口セマグルチドの肥満に対する効果を評価するためには、さらなる研究が必要です。
リベルサスは、特に体重管理のために適応外で処方された場合は、医療従事者の処方に従って服用することが重要です。
リベルサスはどのようにして体重減少をもたらすのですか？
リベルサスの有効成分であるセマグルチドは、2型糖尿病患者の血糖値を改善するために様々な働きをします。
GLP-1受容体作動薬と呼ばれるクラスの薬剤の一部として、セマグルチドはGLP-1受容体に結合し、インスリン分泌を刺激します。インスリンは、体内の細胞がブドウ糖をエネルギーとして利用するのを助けます。さらに、血糖値を上昇させるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑えます。
リベルサスが糖尿病に効果的なのは、減量にも役立つからである。リベルサスには食欲を抑え、満腹感を高める作用があることが分かっており、その結果、食事量が減少する可能性があります。
また、胃が空っぽになるのを遅らせるため、食事量が減り、満腹感を長時間感じることができます。
代謝を直接高めるわけではないが、空腹感を感じにくくし、食事の量を減らすことで体重を減らすことができます。これらの効果により、体重増加が抑えられる可能性があります。
誰が体重減少のためにリベルサスを服用できますか？
リベルサスは通常、糖尿病患者の血糖コントロールを改善するために処方されます。減量管理についてはまだFDAの承認を受けていません。
その代わり、医師または医療提供者はリベルサスを減量薬として適応外で処方することがあります。様々な臨床試験で、体重減少のための処方薬としてのリベルサスの適応外使用が支持されています。
肥満の2型糖尿病患者は、体重減少のためにリベルサスの恩恵を受ける可能性があります。さらに、高血圧、心臓病、高コレステロールなど、少なくとも1つの体重関連疾患を有する過体重の2型糖尿病患者さんも、リベルサスの効果が期待できます。
