ICLとは
ICL（Implantable Contact Lens）は、高度な視力矯正手術の一つです。この手術では、自然な眼のレンズの前に薄い人工レンズが挿入され、視力が改善されます。この治療法は特に、レーシック手術やPRK手術では矯正が難しい高度な近視、遠視、または乱視のある人々に推奨されます。
ICLとレーシックの違い
レーシック手術とICL手術の主な違いは、どの部分に働きかけるかです。レーシック手術は角膜の形状を変えることで視力を矯正しますが、ICL手術では人工レンズが眼の内部に挿入され、そのレンズが視力を矯正します。
また、レーシック手術は角膜の一部を取り除く手術であり、そのため一部の人々（特に角膜が薄い人や乾燥眼の人）には推奨されません。これらの患者は、より安全なオプションとしてICLを選択することがあります。
ICLは安全？
ICLは目の負担が少ない治療法
ICLは、目への負担を最小限に抑えるよう設計されています。手術は通常30分以内で終わり、全身麻酔ではなく局所麻酔が使用されます。また、ICLはレーシック手術とは異なり、角膜を削ることなく視力を矯正します。
近視に戻ることは非常に稀
ICL手術後の視力の安定性は高く、再び近視に戻ることは非常にまれです。大半の患者は手術後も長期間にわたり視力の改善を維持できます。
ICLで失明することはほぼない
手術の合併症による失明のリスクは非常に低いです。ICL手術は20年以上の歴史があり、その間に数多くの臨床試験が行われてきました。その結果、ICL手術が失明を引き起こすリスクは非常に低いことが確認されています。
しかし、すべての手術にはリスクが伴いますので、手術の適用可能性、可能な副作用、およびリカバリー期間について医療専門家と十分に話し合うことが重要です。
