ICLとは
ICL（Implantable Contact Lens）は、眼内に人工レンズを挿入することで視力を矯正する手術です。特に高度な近視、遠視、または乱視がある人々に推奨されることが多いこの治療法は、他のレーシック手術やPRK手術などの視力矯正手術とは異なる特徴とメリットを持っています。
ICLのメリット・デメリット
メリット
- 高度な視力不良の改善：ICLは、レーシックやPRKが対応できない高度な視力不良の改善が可能です。
- 手術時間が短い：手術は約30分程度で終わります。
- 角膜を削らない：ICLは角膜の一部を削るレーシックとは異なり、角膜に直接的な影響を及ぼさないため、特に角膜が薄い人々に適しています。
- 安定した視力改善：ICL手術後、大半の患者が長期的に視力改善を維持できます。
デメリット
- 手術費用：ICL手術は比較的高価であり、保険適用外の場合が多いです。
- 手術の侵襲性：虽然ICL手術は非常に安全とされていますが、いかなる手術も無リスクではありません。
ICL手術で起きうる後遺症・合併症について
ICL手術は高度に安全な手術とされていますが、全ての医療行為にはリスクが伴います。ICL手術で稀に報告される合併症には、以下のようなものがあります：
- 感染：手術による感染は非常に稀ですが、これが原因で重篤な視力低下を引き起こす可能性があります。
- 白内障：特に高度な近視の矯正を行った患者では、手術後に白内障を発症するリスクが若干上昇します。
- 緑内障：ICLが眼圧を上昇させ、緑内障を発症させる可能性があります。
ICL手術を受ける上で知っておきたい注意点
ICL手術を受ける際は、以下の点を念頭に置くことが重要です：
- 適切なカウンセリング：手術の可能性、リスク、回復期間などを詳しく説明してくれる医師と話し合うことが重要です。
- 定期的な検診：手術後も定期的に眼科診察を受け、視力の変化や合併症の兆候を早期にキャッチすることが重要です。
- 適切なアフターケア：手術後のケア指示に従うことで、ICL手術の効果を最大限に発揮させ、可能な合併症を最小限に抑えることができます。
